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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第40章 【Desire】12 みゆさまリクエスト


「でもおまえ…」
「なんとかできたもん!」

プリプリ怒ってあるき出した。

「でもな、潤…」
「もお!知らない!」
「待てって」

無理やり腕を引っ張って潤を止めた。
額に手を当てると、案の定…

「ほら…熱出てる…」

潤は、ちょっとばかし身体が弱い。
普通に暮らせるんだけど、ちょっと変わったことがあるとすぐ熱を出す。
妙に意固地になるからすぐわかる。

「ごめん…」

しゅんとなって、俯いてしまった。

「…いいから。さ、帰ろ?」

背中を押してやると、今度は素直にあるき出した。
こういうとこ、かわいいなと思う。

公園から出ると、すぐ近くにコンビニがある。

「潤、アイス買ってやるよ」
「えっ?いいの?」

なんて、すぐにニコニコするのもかわいい。

家に帰ってアイスを食べさせてる間に、氷嚢の準備をした。

「潤、それ食ったらベッドに入るんだぞ?」
「うん、わかった!」

高校生にもなってるんだが、潤はどこか幼いところがあって。

俺が甘やかすせいなんだろうな…

でも、可愛い弟なんだから。
甘やかすのはやめられない。

「翔にい…」

キッチンで氷嚢を作っていると、後ろからきゅっと抱きついてくる。

俺のかわいい恋人でもあるから、甘やかすのはやめられないんだ。

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