第40章 【Desire】12 みゆさまリクエスト
「や…やめてください…」
「よーよー。潤ちゃんよお…にいちゃんからいっぱいお小遣い貰ってんだろ?俺たちにいちゃんいないから、分けてよ」
「で、でもお…大野くんと二宮くんにはお姉ちゃんがいるし…」
「ああ!?智とかずには姉ちゃんいるけど、俺は長男なんだよおお!」
「あ、相葉くん…」
弱りきった潤の声が聞こえた瞬間、俺の身体は勝手に動いていた。
「どおおおりゃあああ!」
「ぐえっ」
「ぶはっ」
「うわっ」
大野くんと二宮くんと相葉くんとやらいう、潤の学友はぶっ飛んでいった。
「俺の弟にカツアゲとはいい度胸じゃねえか…ああん!?」
「わっ…潤のにいちゃんだ!」
「やべ!逃げろおお!」
「ごめんなさいいいい~!」
ひっくりかえった奴らは、蜘蛛の子散らしたように逃げていく。
「家帰ってかあちゃんのおっぱいでも吸ってろ!」
「にいちゃ…」
「おお!潤、無事か?」
今日は午前中しか授業がなかったから、すぐに家にかえる途中だった。
家の近所なのによくやるわあいつら…
「もお!なんで助けるの!」
「ええっ…だって、潤…」
「そうやっていつも翔にいが助けるから…もう、甘やかさないでよ!高校生にもなって!」