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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第38章 【Desire】10 Namakoさまリクエスト




毎日…

目が合ってた

近くで立っていると、手が触れ合った


全部、気のせいだと思った
けど、彼の視線は…


「やめてください…」
「大野先生…」

認めたくなかった。
彼の視線の意味を。
認めてしまったら俺は…

「…わかってるでしょう…?大野先生…」

そっと手を掴まれた。

掴まれた手を引き寄せられた。
ゆっくりと俺は、松本先生の腕に包まれた。

「こんな気持ち、初めてなんです…」

ぎゅっと抱きしめられた。

「男性にこんな想いを抱くなんて…初めてなんです…どうしたらいいかわからない…」
「松本先生…」
「お願いです…嫌なら、突き飛ばしてください」

動けなかった

「嫌なら…諦めますから…」

突き飛ばさなきゃ…

だって俺達は男同士なんだから

「お願いします…大野先生…」

熱い…

松本先生の体温…

もっと感じたいと思った




その刹那―――




腕が動いた。
松本先生の広い背中に回すと、そっと抱き寄せた。

「大野先生…」
「喋らないで…」

そのまま先生の肩口に顔を埋めると、強く抱きしめられて…

息が上手くできない
思考が回らない

けど、これだけはわかった


俺は、この人のことが好きなんだと

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