• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第4章 185階の家


「いっ…いいからっ…こないでっ…」

思わず口をついて出てしまった。

「え…?」

凄く傷ついた顔をして、相葉さんがこっちを見てる。
まだ髪が濡れてて、雫が落ちてる。
バスローブの間から見える褐色の肌に、心臓が飛び出るかと思うほどドキっとした。

「え…ナニコレ…」

ぎゅうっと胸を押さえる。
なんで、どきどきしてんの…?

「ニノどうしたの!?心臓おかしいの!?」
「えっ…」

相葉さんがずかずか台所に入ってきて、俺の肩を掴む。

「胸が苦しいの!?痛いの!?」

ちょっと待て…それ以上近寄るな…

「ああ…どうしよう…病院…」
「ちっ…違うからっ!あんたのせいじゃない!」
「えっ…俺のせいなの!?」
「もっ、もう知らないっ。風呂入ってくる!」
「あっ…ニノっ…」

相葉さんの腕を振り切って、一気に風呂まで走る。
扉を締めると、床にへたり込んだ。

「な、なんでよ…俺、おかしいんじゃないの…?」

そのまま服を脱ぎ捨てて、俺は浴室に入った。
ドボンと浴槽に飛び込むと、頭までお湯に浸かった。

「相葉さんのばか…」

頭のなか、オーバーヒートしてる…
もう何から考えていいのかわからないよ…

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp