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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第29章 【Desire】1 あにゃさまリクエスト


「っあ…せんせぃっ…」
「逃げんな」

細い腰を掴むと、その奥へと腰を進める。

「やっ…あ…」

シーツを掴む手を無理やり解くと、握りしめた。

「一緒にイこ…?大野…」
「先生っ…」

汗塗れの額にキスすると、潤んだ瞳に俺を写した。

「中に欲しい…」
「だめだ」

俺の痕跡は、残さない。

こいつには、未来がある。
こんなくたびれた大人の痕跡なんか、残しちゃいけない。

「先生っ…欲しいっ…」
「だめだって言ってるだろ」
「嫌っ…先生が欲しいっ…」
「大野…」

細いけど、しっかりと筋肉のついた肢体が俺に絡む。

「先生が全部欲しいよ…」

潤んだ瞳から、涙が溢れる。

「だめだ…」
「先生…」

振り切るように、腰の動きを早くすると大野は震える。

「あっ…ああっ…先生っ…お願いっ…」
「大野っ…」

その腕が、俺を抱き寄せる。
しっかりと捕まってしまった俺は、振りほどく力もなかった。

「好き…先生が好き…」
「大野…あぁっ…」

限界まで来ていた俺は、うねるように包み込まれて果てた。

「あああっ…嬉しいっ…先生っ…」

叫ぶように言うと、大野も俺の腹に熱い体液を吐き出した。

「あっ…あ…せん、せ…すき…」
「大野…」



好きとは、言えなかった


一度も、言ったことはなかった

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