第25章 カウントダウン
「嘘じゃねえよ…俺はおまえを愛してる…」
ありがとう
それがあなたの本心なんだね
「痛かった…?ごめんね…」
鼻血を手で拭うと、ゆっくりと身体を引き起こしてあげた。
あなたはまだ、怯えた目で俺を見上げる。
「ほら、床に手をついて」
「え…?」
「謝れよ」
「何…言ってるんだ」
スツールに腰掛けると、銃口を改めて翔に向けた。
「跪けよ…」
ガクガクと震える身体は止まらない。
がくりと後ろに崩れると、そのまま動かない。
「3つ数えるまでに、謝ってね?」
立ち上がると、翔を見下ろした。
「3」
出会ったのは、偶然だった
「2」
翔から告白された
「1」
だから、僕から終わらせてあげる
「目を閉じて?」
引き金を強く引いた