第25章 カウントダウン
まだ弾丸は飛ばない
この愛も消えない
「なんのことだよ…彼女は本当に友達だから…」
乱れた髪すら、あなたを魅力的に見せる。
その怯えた目も、震える唇も。
その白い指先も…
しゃぶりつきたいほど、セクシー
「立てよ」
「え…?」
「立て」
ふらふらと立ち上がった翔の髪を掴んで顔に膝蹴りを入れた。
「ぐっ…」
妙な呻き声を上げて床に倒れ伏す。
しゃがみこんで髪を掴んで顔を引き上げる。
「あーあ…鼻血でちゃったね…ごめんね…喧嘩慣れしてないから、いきなり鼻に入っちゃった」
「う…あ…も、やめろ…」
こめかみに改造銃の銃口を押し当てる。
「なんか言い訳してみろよ」
「だから…」
「あ、友達っていうのはもうナシね。さっき聞いたから」
「信じてくれよ…」
「ねえ、早く言い訳して?」
ガタガタ震えながら鼻血を出してる顔は、間抜けで…
乱暴に床に投げ出すと、頭をスニーカーの足で踏んでやった。
「土下座しろよ。床に手を付いて謝れよ」
「やめろ…」
「なんで言えないの?言い訳もできない、愛してるも言えない…そこまであなた、不器用だっけ?」
ぐりぐりと足に力を入れる。
「ほら…泣きわめいてみろよ。命乞いしたら?」
「やめてくれよ…」
「嘘でもいいから、愛してるって言えよ」