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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第24章 BOY【N side】 EP.3



金次第だな…

俺んちは、父ちゃんが凄い借金してる。
だから俺がこんな商売してんのも、未成年なのに黙認されてる。
金を入れれば、親は文句も言わず受け取っていく。

ほんとに申し訳無さそうな顔しちゃってさ…

いいのに、別に。

そんな顔見てるのも鬱陶しいから、最近は一人暮らしを始めた。
新宿のすみっこのほう。
ワンルームのせまーいアパートだ。
家賃が格安だから助かった。

高校は休学してる。
本当なら、今3年だ。

だけど今の俺には、結構どうでもいいことになってた。

ただただ、毎日男に身体を売る。
これが俺の日常。

「着いたわよ」

声をかけられて周りを見たら、新宿三丁目だった。
インテリジェンスマンションの前だった。

「はあ…?こんなとこにあんの?」
「住所通りのとこよお?」
「わかったよ。とりあえず行ってみる」

エントランスに入ると、奥にカウンターがあった。
キレイなお姉さんがニコニコしてこちらに頭を下げる。

…こういうのどうしていいかわからないから苦手…

カウンターの右手に自動ドアが見えた。
その横の壁には、呼び出し用の数字盤が見えた。

トテトテとそこまで歩いて、指定の部屋番号を呼び出すと、すぐに男の声がした。

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