第23章 BOY【S side】 EP.2
目を開けると、智の優しい目が俺を包んでいた。
ベッドの上で、ふたりきりだった。
「いい子だったね、翔…」
抱き寄せて俺の髪にキスすると、ふふっと笑った。
「さあ、お風呂入っておいで?準備できてるから…」
その肌のぬくもりから離れたくなかった。
ぎゅっと抱きつくと、素肌から伝わってくる体温が、ひどく俺を安心させた。
「また、ここに来ればいいよ…ね?」
「うん…」
ベッドの上で、ぎゅうっと抱き合った。
「さ、準備できたよ。お風呂入っておいで?」
寝室に二宮さんの声が響いた。
「翔ちゃん、立てる?」
優しく俺の身体を起こすと、ちゅっと一つキスをくれた。
「…立てない…」
「ふふ…わかったよ。じゃあ、潤が抱っこするから…」
いつの間にか入ってきていた潤が、俺を抱き上げた。
浴室まで俺を姫抱っこして連れて行くと、お風呂には雅紀が待っていた。
「隅々まで洗ってあげるからね」
恥ずかしかったけど、潤と雅紀の二人に身体を洗われて…
上がったら二宮さんが髪を乾かしてくれた。
それが終わったら智が服を着せてくれて、そこで時間は22時になっていた。
「さ、送っていくから…」
「そんな…そこまでして貰えないよ…」