第23章 BOY【S side】 EP.2
落ち着こうとすればするほど、身体は逆に燃え上がった。
「あ…俺、その…」
社長が俺の顔をじっと見てる。
その顔は…さっきとは全然違っていた。
眠そうだと思った目は、獲物を狩る獣のような目…
人がいいあまちゃんに見えたその顔は、精悍な表情になっていた。
時が止まったように、俺達は見つめ合った
「社長…」
二宮さんが社長に呼びかけると、ふっと笑った。
「夢、見させてあげるよ」
スローモーションのように、社長の姿が揺らめいた。
潤が俺の身体を抱き上げると、そのままあるき出した。
相葉さんが、奥のドアを開けて中に入っていく。
その中に、社長も二宮さんも吸い込まれていった。
俺は潤の腕で、一体今から何が起こるのか想像も付かず、ただしがみついていた。
「大丈夫だよ…?安心して…ね?」
潤の声がしたかと思うと、ふんわりと柔らかい場所に寝かされた。
とても大きいベッドの上だった。
薄暗い中に、4人の男の影が浮かぶ。
ゆらり、その中の一つの影が動くと、俺の上に覆いかぶさってきた。
「しゃちょ…」
「翔、綺麗だね…夢みたい…」
社長の体温が、俺を抱きしめた。