第23章 BOY【S side】 EP.2
微笑んだ潤の顔を見ていたら、落ち着いた。
「俺…料理ほとんどできないんだ」
「そうなの?弟さんや妹さんはどうしてるの?」
「妹が…全部やってくれるから」
「そう…じゃあ、翔は俺のこと手伝ってくれればいいから」
材料はたっぷりあった。
「じゃあ、サラダならできるかな…?」
そう言ってレタスを渡された。
「それを一枚一枚剥いて、水で洗ってこのボウルに入れて?」
「うん…」
不器用ながらなんとかやっていると、葉っぱがブチブチと切れてしまう。
「あああ…」
情けない声が出てしまう。
すると潤がくすくす笑いながら俺の後ろに立った。
「こうするの」
俺の肩に顎を乗せながら、後ろから腕を回して俺の手を掴んだ。
ぴったりと、背中とお尻が潤と密着した。
さっき相葉さんや二宮さんに触られてから、なんだか身体が疼いてる。
潤の体温を感じたら、血液が下半身に集まっていくのがわかった。
意識しないでおこうと思うのに、後ろから漂ってくる潤の香水の匂いに、だんだん脳がしびれてるみたいになってくる。
潤の手は、俺の手を包みながら、器用にレタスを剥いていく。
「翔って見かけによらず不器用なんだ」
「え…見かけどおりでしょ…?」