第23章 BOY【S side】 EP.2
松本さんが冷蔵庫から材料を出してきて、台の上に並べた。
カメラが回ってるのは全然意識してないようで、すごく自然な動作だった。
二宮さんの後ろから相葉さんと社長がこちらを見てる。
別にホンバンやるわけでもないのに、なんだか少しギクシャクした動きになってしまう。
「ふ…かわいいね、翔ったら…」
松本さんが俺の腕を引いた。
肩を抱き寄せると、俺の頬にそっと唇を付けた。
「大丈夫。リラックスして。あそこにいるのはジャガイモだよ?」
「ぶっ…じゃがいも…」
「そう、だからなんにも恥ずかしくないからね…?」
そうささやきながら、俺の耳にふっと息を吹きかけた。
「あ…」
途端に身体が熱くなってしまう。
「かわいい…もう、このまま食べたいよ…」
松本さんの手が、内腿を辿っていく。
アイランドキッチンの陰で、カメラには写ってないのに…
「ま、まつもとさ…」
「潤」
「え?」
「潤って、呼んで?」
「う、うん…」
腿を撫でていた手が、俺のアソコに触れた。
「んっ…」
ふふっと笑うと、潤は身体を離してしまった。
「これ以上しちゃうと、ご飯作れなくなるからね…」
「も、もう…」