• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第22章  BOY【S side】 EP.1


「…未成年は…使えないなあ…」
「はあ?なに綺麗事言ってんだよ?」

大野社長は、顔を曇らせて俺を見上げた。

「君の夢、潰しちゃうもん…」

何言ってんだこいつ…

「ある程度おとなになったらね、割り切りってものができるからいいんだけど…」
「割り切ってるよ。俺、顔出してもいいから。で?一本いくら?ホンバンありでもいいよ?」
「櫻井くん…」
「金が必要なんだよ。俺、親がいねーの。成年後見人の親戚に、親の死亡保険金も持ち逃げされちゃってねーの。だから、妹と弟を働いて養ってやんなきゃいけないの。夢なんか持ってないの。だから、いいでしょ?使ってよ」

ふうっと大野社長はため息を付いた。

「だめだね…夢がないんじゃ…」
「はあ?」
「櫻井くん…僕のビデオに出る人は、しあわせなひとがいいんだ。だから、ごめんね…?」

何言ってんだ…コイツ…

「でも…お金が必要なんだね?櫻井くんは」
「あ?そう言っただろ」

なんだかわからないけど、こいつは腹が立つ。
言ってることが全部あまちゃんで…ふわふわしてて…

「…わかった…じゃあ、試しに一本撮ってみようか…」

顎に手を当てながら、大野社長は相葉さんを見上げた。

「いいでしょ?雅紀」

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp