• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第22章  BOY【S side】 EP.1


イメージビデオとは…

まあ、簡単に言えばゲイ向けのAVってとこかな…

ホンバンもあるやつはあるけど、中には単純にデートしてるだけってのもある。
カメラを恋人に見立てて、ご飯をあーんしたりとか…そういうやつ。
意外にも、そういうのも売れるらしい。

「僕はね、実は大地主でね…」
「でた。社長の法螺話…」

くすくすとソファの後ろに立ってる小柄な男性は笑った。

「こらカズ、ちょっと黙ってろ」

松本さんがカズという人を窘めてる。

「まあ、嘘じゃないんだけどね…?俺、働かなくても収入は腐るほどあって…だから自分の趣味を仕事にしてみようって思ったんだ」

…世の中には、必要な人のとこには金はなくて、金なんて要らないって思ってる奴のところに集まるんだな…

なんとなく、力が抜けた。

なんで俺、こんなことしてんだろ。
なんでこんな思いをしてまで、生きてんだろ…

「櫻井くん?聞いてる?」
「あ…ハイ。すんません」
「でね、僕は僕の思うイメージビデオを作ってみたいと思ったんだ…うちの会社はだから、夢を作る会社なの」
「は?」
「世の中に出回ってるイメージビデオじゃ、俺、夢が見れないんだ…」

何言ってんだ?こいつ…

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp