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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第22章  BOY【S side】 EP.1


エレベーターを降りると、人が立っていた。

「櫻井さん?」
「あっ…はい」
「僕、アテナの者です。こっち、どうぞ」

そう言って先に立ってあるき出した。
俺より少し身長が高いかな。細身のいい男…

ちょっとだけ浅黒い肌に、笑顔がとても爽やかだった。
少しアンシンメになってる髪の片側を耳にかけて、さらりと前髪を流してる。

1002号室にカードキーを差し込むと扉を開けてくれた。

「ようこそ。アテナへ」

アテナとはこの会社の名前だった。

玄関には乱雑に靴が脱ぎ捨てられてた。

「ごめんね。みんなお行儀悪くて」

靴をどかすと、俺が靴を脱ぐスペースを作ってくれた。

「どうぞ、上がって?」

そう言って廊下を先に立ってあるき出した。
慌てて靴を脱いで上がると、男はあるドアを開けた。

「みんなー。櫻井くん来たよー」

そう声を掛けると、誰も居なかったリビングと思われる部屋にわらわらと2人の男性が入ってきた。

「やっぱりすげえな…」
「びっじーん!俺より美人!」

この前指名してくれた人がいた。
松本さん…

ペコリと頭を下げると、にっこりといい笑顔を見せた。
隣の小柄な男性もにこにこと俺を見てる。

かわいいな…

「ほらほら…そんな品定めするようなこと言っちゃだめでしょ?」

迎えに来てくれた男が俺をソファに座らせてくれた。

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