第21章 【相葉生誕祭☆緑に染まれ!】天空の城ラヒュタ
「地上にはないって…じゃあどこならあるんだよ?」
「…ラヒュタじゃ」
「は?ラヒュタ?」
「そうじゃ、ラヒュタじゃ」
「…ラピュタじゃなくって?」
「ヴァッカモーン!ラピュタではない!ラヒュタだ!」
じいさんは青いペンダントをアイーバに返した。
「お嬢さん…そいつは大事にしておくがいい」
「サトじいさん…」
「ハハハハハハ」
その時、後ろから大きな笑い声が響いた。
「何奴っ!?」
じいさんが後ろを振り返ると、セグウェイに乗った色付きメガネを掛けた眉の太い男が現れた。
後ろから黒メガネを掛けた連中も走ってやってきた。
「やっと見つけたよ…アイーバ…」
「嫌っ…こないでっ」
「おっ…お前っ誰だ!」
「私か…私はジュスカ大佐だ。そこにいるアイーバの夫になるんだ」
「はあっ!?夫!?」
「さあ、来るんだ。ちょうどいい。飛行石を持っているじゃないか。さあ、呪文を唱えるのだ」
「え…?なんのこと?」
「お前の家にも、なにか伝わっているであろう。例えば…そう、この言葉…バ…」
ジュスカが口を開こうとした瞬間、後ろに居た黒メガネたちが飛びついた。
「大佐っ…それだけはっいけませんっ…」
「なっ…何をする離せっ…」
どうやら大佐はすごく軽率な人みたいだった。