第20章 Eternal YOU~白光
「さ、くらいっ…ああっ…」
「さあ…あなたはそれからどうしたのです…?和也様をどうしたのです」
「あ…床に伏せて…腕を…縛って…」
「ふ…そんなご趣味があったんですか…いいでしょう…」
ベルトを取り出すと、床に伏せた褐色の肌に痕が残るほど、手首を縛りあげた。
「ああっ…お願いっ…櫻井触ってっ…」
「それは…和也様がおっしゃったことですか…?それとも…」
「あ…やめないで…ねえ…」
「あなたの願望ですか?」
「お…俺の…願望…です…」
素直に大野様は認めた。
「櫻井…お願い…俺、もう…」
「いいでしょう…智様…このことは、絶対に…」
「言わないっ…言わないから…」
「では、あの本のことも…言いませんね…?」
「言わない…もう、おまえと和也のことは、邪魔しないから…」
「…これからは私のいうことに…従えますか…?」
「うん…櫻井の…いうこと…聞くから…だから…お願い…」
涙を流しながら懇願する智様は、和也様とは違った美しさを持っていた。
「いいでしょう…ならば、これを口に含むことはできますか…?」
「櫻井…」
「私のいうことを聞けるなら…できますね…?」
「あ…」
両腕を後ろで縛られた智様は、その姿勢のまま私の足元に蹲った。