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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第3章 車の中でかくれてキスをしよう


ニノと湯船に浸かりながら、でも何もいうこともできず。
ただ黙って俺たちは風呂に入ってた。
身体についた塩素を流すように髪まで浸かっていると、ニノは肩まで浸かっていないのが見えて。

「オイ。冷えてるんだから…」

そう言ってぐいっと肩を押したら、ニノは俺に抱きついてきた。

「えっ…ちょっと…」

ぎゅううっと抱きつかれて、どうにも身動きが取れない。

「…もう…好きにしろよ…」

広い風呂で良かった…
嵐が売れて、コンサートで泊まる部屋もだんだんランクアップしてる。
今日は今までで一番広い風呂だった。

しばらくその体勢でいると、またニノのすすり泣く声が聞こえてきて…
ぽんぽんと背中を叩いていると、だんだんその声も大きくなってきて。
子供みたいに泣いてるニノの髪をずっと撫でていた。
泣き声が小さくなっていく頃、急にニノの体重がずしっとのしかかってきた。

「えっ…まさか…」

顔を見たら、熟睡してた…


そんなことがあってから、ニノは俺の家によく遊びにくるようになった。
泊まりでくることもあった。
その時は、なぜか俺はニノに腕枕してやって寝てた。
なんでそうなったのかわからないけど…いつの間にかそうなってたんだ。

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