第19章 Eternal YOU
こんなこと初めてだった。
人に触られるのも初めてなら、制御できなくて達してしまうことも…
ふっと翔は笑うと、僕をベッドにそっと座らせた。
そのまま靴を脱がせると僕の身体を抱え上げて、寝かされた。
「和也様…さあ、お命じください…」
いつも…
眼鏡をしているのに…
今の翔は眼鏡もせず、僕を見下ろしてる。
その瞳は…いつも通り、僕の心を完全に見通しているんだろう。
まっすぐに、逸らすことなく僕を見ている。
さっきまで…ここに翔が眠っていたからか…
翔の匂いが濃く漂っている。
そして僕に覆いかぶさるように見下ろしている翔のパジャマからも…
翔の…香りがする
「あ…翔…僕を…気持ちよく…あの本の人のように…」
誰かに言わされてるみたいに、僕の口から言葉が滑るように出た。
「畏まりました」
唇の端を少し上げると、翔は眼鏡を傍らの棚の上から取って掛けた。
「良く…見えますよ?和也様…」
今まで…
こんなに妖艶に笑う翔を見たことがなかった。
翔は僕のベルトに手をかけると、カチャカチャと音を立てて外してしまった。
ボタンを開けるとファスナーをゆっくりと下げて、僕の顔を見た。