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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第19章 Eternal YOU


「翔?」
「…なんでしょう…」
「僕が…傍にいるのが嫌なの…?」
「…左様でございますね…」
「嫌なんだ」
「嫌なのは…和也様ではございませんか…?」

沈黙が流れた。

嫌なわけじゃない…
だけど、どうしても。
翔にはすべてを見透かされているようで…
居たたまれなくなる。

「別に…嫌じゃない。ただ、僕だってもう大人だから…だから、翔のこと遠ざけるようなことして悪かった」
「和也様…」
「さあ、なにか言って。今日はずっとここにいるから…」
「はい…ありがとうございます…」

翔は…動けないから…

だから、翔のあの突き刺さるような視線から、逃れられると僕は思ったんだ。

「ならば、休ませていただきますので…」

そういうと、痛み止めが効いていたのか、すぐに翔は寝息を立て始めた。

キラキラ、日の光が翔の白い顔を照らしてる。
そっと眼鏡を外すと、傍らの棚の上に置く。

僕は立ち上がって翔の部屋のカーテンを閉めた。

この部屋は僕の部屋よりも狭くて。
手を伸ばすとなんでも手に届きそうなくらいだ。

ベッドの横には小型の冷蔵庫が置いてある。
その奥に行くと、トイレとバスとミニキッチンがついている。

出入口を挟んで、壁には間口の広いクローゼットが備え付けてある。
ここに翔の荷物はすべて入っている。

クローゼットの横には翔の勉強机が置いてある。


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