第18章 【ピックアップありがとう記念】JUN TA-LOW
「あっ…犬のニノミヤ殿っ…それは違うっ…」
「うふふ…私にはこちらのきびだんごのほうが美味しゅうございます…はむはむ…」
「ああっ…なんじゃこれは…こ、こんな気持ちいことがあるなんて…!」
「むふふ…潤太郎さん。えっちな味がしますね…」
「そ、それはニノミヤ殿がそんなことするから…」
じゅぶじゅぶとニノミヤはお腰につけたきびだんごを舐め続けた。
「あっ…ああ…そんな…」
「潤太郎さん…いいんです…そのまま気持ちよくなってください…」
「ああっ…やばいっ…離してくれっ…」
潤太郎はニノミヤの白い毛皮を掴んだ。
「あっ…もっと、強くして…」
「ニノミヤ殿…」
その瞬間、じゅううっとニノミヤはお腰につけたきびだんごを吸い上げた。
「あああああっ…に、ニノミヤ殿ぉっ…」
潤太郎は、この世で初めてこのような気持ちいことがあるのを知った。
ニノミヤは潤太郎のお腰につけたきびだんごを味わったので、家来になることになった。
まだ家を出て一刻も経っていないのに、潤太郎は大きく予定を遅れてしまった。
峠を越え、麓に降りるともう夜になろうとしていた。
「ニノミヤ殿…どこか寝る場所を探さねば…」
「さようですなあ…人間は褥がないといけないから不便ですな…」
「その通り」