第17章 plum wine
なんで梅酒かって…?
翔くんね、梅酒飲むと、えっちになるの。
それは付き合った当初に発覚して、それ以来、俺達のえっちの合図は、梅酒なんだよね。
「潤ものんら?」
「飲んだ飲んだ」
「うふー…」
グラスを両手で持って、にこにこ笑ってる。
もうっ!もうっ!なんてかわいいんだっ!
他のお酒じゃこんなんで酔っ払わないのに…
なぜか梅酒だとこんなにかわいく酔ってしまう。
俺達にとって、梅酒は媚薬みたいなもんだった。
つんと胸を突くと、あんと鳴く。
「もう…潤のばか…」
そう言って俺にしなだれかかってきたら、もういただきます。
翔くんを抱き上げて、ベッドルームに連れて行く。
「じゅーんっ…しゅきっ…」
「翔くん…もう、今日は打ち止めまで燃えるからなっ!」
ぽーんと翔くんをベッドに投げ出して、服をむしり取る。
「やーん…お風呂ぉ…」
「そんなん後でっ…」
翔くんを素っ裸にしたら、素早く俺も服を脱ぐ。
「翔っ…愛してるよっ…」
「じゅーんっ…」
翔くんに覆いかぶさると、ぎゅうっと翔くんは抱きついてくる。
ほんのり赤くなった素肌が、とても綺麗。
身体を密着させて俺達は見つめ合った。