第17章 plum wine
「ばっ…ばかやろうっ…!」
人の奥さんなんだと思ってんだ…あいつは…
いかん、嵐の風紀が乱れてる…
3Pはダメだろ…3Pは…
いや、でも3人でヤってんのか?
それともひとりずつ…?
「潤…?」
いやまてよ。
ニノが抱くんだよな?
ということは、一本しかないから、二人一遍には相手できないよなあ…
どうやってんだ?
「ねえ、潤ったら…」
おまけに翔くんを貸せって…
ニノが翔くんを抱きたいってことだよなあ?
もうっ!
「俺の奥さんに手を出すなあっ!」
「うわあっ…」
ドスンという音で我に返った。
「あ…?」
翔くんが事務所の車の座席の下に落ちてた。
「なんだよ…急に…」
「ごっごめんっ…」
慌てて翔くんの腕を取って横に座らせた。
「ぼーっとしてるかと思ったら…一体なんなの?」
「ごめん…ちょっと考え事…」
「なあに?」
腰をさすりながら俺のこと覗き込んでくる顔。
猛烈に可愛かった。
白い頬に、ピンク色の唇…
やっべ…それ、誘ってんだろ…
「なんでもない…」
チーフが助手席からこっちを振り返った。
「おまえらなあ…イチャつくならふたりっきりになってからにしてくれよ…」