第17章 plum wine
「えっ?潤くん知らなかったの?」
「えっえっ…ええええ!?」
「ばかじゃねえの…自分は翔さんと付き合って浮かれきってるんだから…」
「いやいやいや…待てよ。ちょ。3人ってお前…」
どっちが上とか下とかどうすんだよっ!?
「いけませんか?あの人達、ちゃんと抱いてほしいっていいますから、争いにはなりませんよ?」
「ちょおおっっっえっ?抱いてほしい?って?え?お前が、抱くの!?」
「そうですよ?あの人達を抱くのは俺です」
まて…ちょっと脳みそ崩壊しそう…
「あの人達は単純ですから、楽ですけどねえ…翔さんは素直に抱いて欲しいって言えないんじゃないですか…?」
鏡前で、新聞を読みながら弁当をつついてる翔くんを見ながら、ニノは思案顔になった。
「あれが、精一杯の翔さんのメッセージだったんじゃないですか?潤くん」
「メッセージ…抱いてってことだよな?」
「そうでしょ?」
よく考えたら…もう一ヶ月くらいシてないかも…
「わあった…ありがと、ニノ…」
「いいえ…お役に立ちましたか?」
「すっげえたった」
「じゃあ、今度お礼してください」
「え?なんだよ」
「あなたの奥さん、貸してくださいね?」