第16章 ふたりでひとつ
軽く浴槽を洗ってから、お湯を張る。
そのままリビングに取って返すと、中が静まり返ってる。
「あれ…?」
寝室に行ってみたら、和がころんとベッドに寝てる。
うたた寝しちゃったみたいだ。
「かーず…風呂入ってから寝ろよ…」
「んーにゃ…」
微笑みながら、寝返りをうつ。
なんだそれ。
めっちゃかわいいじゃねえか…
「和…?」
ころんと上を向かせると、やっぱり可愛い寝顔。
疲れてんのかな…
お湯が張れるまで、寝かしておこうか。
寝顔を見ながら、髪をそっと撫でる。
くうくう寝息までかわいらしい。
「こんなかわいい子を嫁さんにできて、俺は幸せものですよ…」
ちゅっと髪にキスすると、くふふと笑った。
「お前、起きてんな?」
「寝てるもーん」
「こら」
「ふふ…潤くん…」
「ん?」
「だーいすきっ…」
ぎゅっと和が抱きついてきて、ちゅっとキスをした。
なんだそれ。
かわいいんですけど。
「潤くんは?」
「大好きに決まってんだろっ!」
がばっと抱きしめると、きゃっきゃと喜ぶ。
「嬉しいっ」
「俺も嬉しいよっもうっ…」
こんな姿、メンバーの誰にも見せられない…
「あ、お風呂」
「一緒にはいろ?」