第15章 【ピックアップありがとう記念】ZIP♡
すちゃっと、得意気に手を上げたところで、どんな顔していいかわからなくなった。
照れ隠しに、変な顔しちゃって笑いが起こる。
だって、どんな顔していいのかわかんないんだもんっ!
「さっすがだわ~…」
翔ちゃんがちょっと引き気味に言う。
あからさまに選んでもらえなくてがっかりしてる。
大野さんと相葉さんはヘラヘラ笑ってる。
「やっぱ、和也さんっすね」
翔ちゃんがおもねるような風を装う。
そこはもう、ノッておくしかないだろう。
「俺ねぇ…ニノの輪郭大好きなんっすよ」
少し舌っ足らずなあの独特の喋り方で潤くんが言うと、なんだかむず痒くてしょうがない。
4カメさんに向かってポーズ決めてないと、なんかいたたまれないから、ずーっとポーズと顔キメてた。
「確かに整ってらっしゃいますもんね!」
「この顔のラインとか…」
そう言ってほっぺに手をしゅっしゅと滑らすような格好をして、ちらりと俺を見る。
もう、思わず目を逸らしたら、さらにおっかぶせてくる。
「あと、鼻の形とか…もの凄く好きなんです」
もうしょうがないから、カメラに向かってキメキメしてる。
「二宮さん、ご存知だったんですか?松本さんにそう思われてること」
進行役の女子は突っ込んで聞いてきた。