第14章 Happy Birthday…JUN
深夜の俺の部屋。
語りかけると言葉が返ってくる。
そんなの最近なかったことで…
「あー、潤飲み過ぎだって…」
翔くんのお説教声も、心地いい。
「おう!お前も飲め!」
「でた!絡み酒…お前なあ…」
「まあまあ、翔ちゃん…今日は松潤の誕生日なんだから…」
リーダーが横から翔くんのワイングラスを差し出してくる。
素直にワインのボトルを傾けると、さらりとグラスに流れこむ綺麗な赤。
「ほんと、綺麗だよねえ…いいの?こんな高いワイン…」
相葉さんが横からしげしげとグラスを眺めている。
「いいのいいの…だって嬉しいもん!」
「一昔前のJだったら、絶対全員殴られてるよね」
「なんだとお!」
「だって俺達、不法侵入じゃん!」
ゲラゲラ笑いながらニノはワインをこぼしそうになってる。
「おっ…おいっ!」
泡くって手を抑えようとしたら、翔くんが先にニノを押さえた。
「ニノ?お行儀悪いよ?」
「はあい…翔さん、すんまっせんっ」
ニノも、酔っ払ってる。
けらけら笑いながら、ぽてっと翔くんに寄りかかった。
「もう眠いら~…」
「静岡県民かお前は…」
「んー?」
「だめだろ?まだ潤へのプレゼント残ってるんだから…」