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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第14章 Happy Birthday…JUN


ニノの手には箱。

「え…?それって…」
「そうだよ…誕生日のお祝い。Jが帰ってくる前に準備しちゃおうって言ってたのに…」
「ねえ…だからわざわざマネージャーに鍵まで借りてさ…」
「もう、こんな早く帰ってくるなんて予想外!」
「え…?俺、ずっと家に居たよ…?」
「えっ…」

ずるりとニノの手の中にある箱が滑り落ちそうになった。

「あっ…ニノっ…」

リーダーが慌てて手を伸ばして箱をなんとか押さえた。

「あっぶねー…」
「ご、ごめん…」

慌てる大宮をぼけっと見てたら、後ろからぼそっと声が聞こえた。

「あ…終了予定28時じゃなくて、23時って書いてあったわ…」
「翔ちゃん、なんだよー!」

相葉さんの大きな声で、一気に力が抜けた。

「もお…なんなんだよ…」

キッチンとリビングの間で、俺はへたり込んでしまった。

「松潤!?大丈夫?」

相葉さんとリーダーが走り寄って来て、俺を起こしてくれた。

「もう…来るなら来るって言っておいてよ…」

そう笑うと、二人は照れくさそうに笑った。

「だって…サプライズしたかったんだもん」

俺の背中をぽんぽんと叩いて、二人は離れていった。

「しょうがねえなあ…とっておきのワイン開けるか!」
「やったー!そうこないと!」

ニノが小躍りしながら箱をテーブルに置いて開けた。

そこにはまあるいホールケーキ。

『Happy Birthday JUN』

チョコレートのプレートに書かれた文字を見て、俺は笑いが止まらなかった。

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