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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第12章 しあわせはここにある-parallels-Ⅱ


強い愛が、俺を包んでいた。

強引な愛
ぎこちない愛

そして…深い、愛…

「和也…入って…俺の中に入って…」
「智…」
「俺、しあわせなの…だから、入って…深く入って…?」

抱かれていた腕が解かれた。
そっと身体を抱き上げられると、寝室へ逆戻りした。
ベッドの上に寝かされると、和也は俺の頬を撫でた。

「こんなに泣いてるのに…笑ってるね…」
「うん…嬉しいから…」
「そう…俺も、嬉しい」

ゆっくりと和也の唇が落ちてくる。
静かに重なったのを合図に、和也が俺の中に入ってきた。

とても、幸せな。

とても、温かな。

そう、俺のしあわせはここに…



寝乱れたまま朝を迎えた。
目を覚ますと、ベッドサイドに佇む影。
手を伸ばすと、優しく掴まれた。

「おはよう。よく眠れた…?」
「うん…翔くん…」
「よかったね…」

顔が近づいてきて、唇が重なった。
離れていくと寂しい。

「そんな顔しないの…」

翔くんも寂しそうに笑ってまた一つキスをくれた。

「さ、ニノを起こして…」

微笑むと、寝室のドアの方を見た。

「智くん起きたから入れよ」

振り返ると、そこには潤と雅紀が立っていた。

「おはよ、おーちゃん」
「まだ、早かった?」

口々に言いながらベッドに近づいてくる。

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