第9章 櫻井翔のキケンな夜会4
突然、雅紀が手首の戒めを解いた。
足首も解かれて自由になった。
「抱きしめて…翔ちゃん…」
身体を起こされると、雅紀の膝の上に繋がったまま載せられた。
「最後に…一緒にイこ?」
雅紀の首に腕を回しかけて、ぎゅっと力を入れた。
膝を立てて雅紀を奥深くまで受け入れると、身体の芯がしびれた。
また雅紀の手が俺を握りしめて、同じリズムで腰を振った。
突き上げる衝撃をぎゅっと雅紀にしがみつくことでやり過ごした。
「あ…あ…翔ちゃん…好きだよ…凄く…」
「雅紀…」
ぽーっとした頭で、無意識に身体が動いた。
腕を解くと、雅紀の顔を手のひらで包んだ。
揺さぶられながら雅紀にキスすると、じっと顔を見つめた。
「雅紀…愛してる…」
それから、何をしたのか覚えてない。
真っ白な世界から目が覚めてみたら、雅紀が泣きながら俺の身体を拭いていた。
「雅紀…?」
「翔ちゃんっ…」
がばっと寝転がる俺に抱きつくと、雅紀はまた声を上げて泣いた。
「どうしたの…雅紀…」
「ごめん…ごめん翔ちゃん…俺、こんなことして…」
こんなことって…
ああ…
徐々に思い出してきた…
緊縛プレイ…っていうのか?あれ…