第9章 櫻井翔のキケンな夜会4
ばさりとバスローブを脱ぐ。
そこには滾りきった雅紀が居た。
「翔ちゃん…おしおきだよ」
身体をずらすと、俺の腰を持ち上げた。
「え…?ちょっと…雅紀…?」
雅紀は自分自身をさっきまで指を入れていたところに押し当てた。
「嘘だろ…ちょっと…待てよ…」
俺をみないで、雅紀がぐいっと押し入ってきた。
「うあっ…ああ…ちょ、だめっ…抜いてっ…」
まだ入り口だっていうのに、痛くて。
だって、雅紀でかいんだもん。
ニノにじゃじゃまるってアダ名つけられるくらいなんだから…
「お前の入れたら、切れるって…」
「大丈夫だよ…ゆっくりするから。それにこれ、おしおきだしね」
雅紀の声が冷たい。
表情も、無表情で…
余計に薄ら寒い。
「お願い…雅紀…こっち、見て…」
ゆっくりと顔を上げた雅紀は、見たこともないオスの顔してた。
だめだ…やめる気なんてないんだ。
覚悟して目を閉じた。
奥歯を噛みしめて、衝撃に耐える準備をした。
「へえ…受け入れてくれるんだ」
「だって…やめる気なんてないんだろ?」
「ないよ?それとも、初めてじゃないの?」
「初めてに決まってんだろ!」
「じゃあ、俺が初めての男になってやるよ」