第2章 翼をもがれた竜-episode0-
「あっ…ああっ…翔っ…」
「組長…今日っ、凄い締めつけてる…」
「だってっ…あっ…」
「何かあったんですか…?」
「別に…ああっ…」
「言わないと、前立腺こすり続けますよ…?」
「あ…やぁ…だ…おかしくなる」
「ふっ…かわいいなぁ…組長、愛してる…」
ぎゅうっと組長は俺を締め付けた。
「あっぶね…イッちまう…」
思わず前のめりになって、四つん這いになる組長の身体を抱きしめた。
「ほら…言ってくださいよ。俺に言えないことなんてないでしょ?」
「翔…」
組長は泣きそうな顔をして俺を見上げた。
目に涙を溜めている。
「どうしたんですか…」
「叔父貴に…掘らせろって言われた…」
「なんですって…」
「お前、女みたいだから掘らせろって…身体、触られた…」
真っ黒な怒りが腹の底から湧いて出た。
組長の中心を掴んで、激しく後ろから突いた。
「あああっ…ダメっ…イッちゃうっ…」
「イケよ…オラ…お前を気持よくできんのは俺だけだろ?」
「あっ…しょ、翔だけっ…あああっだめえええええ」
俺の手の中の組長が、びくびくっと震えたかと思うと、革張りのソファーに白濁を吐き出した。
「ああっ…うう…ん…」