第3章 泥棒アドベンチャー
ヤストモside
《りゅうちじょ》から出てきたダイチに俺は
下手な慰めの言葉しか言えなかった
そんな俺にダイチが1言
[ありがとう…]
ダイチ…この村…いや世界に起こりつつある
異変に気付いているのは君だけじゃないんだ
何かの時は力の限り協力するよ
ダイチの背中に約束をし家へ戻る
夜、親父であり、師でもあるウエスが
重い口を開く
時が来た?覚悟?
よくわからないが、今。何かしなければ
いけないって事は 分かってるつもりだ
オソヘの城に忍び込み
《ある じゅうようなもの》を
持って来ればいいんだな?
分かった。やってみるよ。
【7つ道具】と【イカヅチだま】をもって
オソヘの城へ向かう
マップソンの話では正面からは入れないが
地下通路があるらしい
ニッポリートなら知っているだろう
…。ふとアキラの家に寄ってみると
アキラが外にいた
「ねむれないんだ…」
そうか…。サクラさんもカヲルも居ないんだ
辛いよな…
でも…チャント寝て。食べて。
元気になってくれ…。
「…………」
ギンと2人してズットそこを動こうとしない
アキラを後にオソヘの城へ急ぐ
村の入り口でサルを連れた男とぶつかった
パッと見ただけだが、どうも好きになれそうにないな…
そんな事を思って村を出ると
ブッチがなって何かを自慢げに見せびらかしてきた
【カネ】……?
何に使うかもわからないものを大事そうに
井戸に隠した
今はそれどころじゃない…。墓場に向かう
すると……!
土の中から人が出てきた!?
一気に4体!!!
命からがら倒してオソヘの城正面へ
やっぱり羽橋は降りてはいない
ニッポリートに話を聞こうか…
あれ?先ほど入っていったのに…居ない?
調べてみると棚が動いた
その後ろには…穴が開いている
入ってみると、ぬかるんだ通路
迷わず前へ進む
抜けた先は城の中庭
扉は閉まっていて入れないが
【カベホチ】が此処でも役に立った
壁へホチホチつけていき…上へ上がり部屋の中へ
しかし行き止まり?先には進めそうにない
ん?変な像がある??
大きな玉が人の肩に乗った銅像?
ナニナニ…作品名は…
〈おもいでー〉
…………重いでー?…………
はははははは…あぁ!!!
俺は閃いた!
その像に体当たりしてみる
球は下へ落ち大きな穴が開いた
そこから思い切って飛び降りる