第8章 7つの針
針の抜かれたれ跡を見つめて
イオニアが不思議そうにしている
針の抜かれた所からは
何の感情も感じられない。って
良い心も悪い心も。
まるで心がないみたい。って
そんな人間いるの??
イオニアは自分の守る針を見てくると言って
空へ消えていった
ボクは…どうしよう……ヤストモ、アル
君たちはどこに居るの??
ピリリッピリリッ
ん?携帯電話??
ボクが出るとブタマスクの声がした
また、ボクを例の仮面の男と間違っているみたい
針の場所がわかった??
キマイラ研究所??
コーバの裏………サル??
まさか………。
ボクは急いで向かう事にした
あ、おかあさんのお墓に寄って行こう
せっかくタツマイリまで来たんだもの
あ、ニッポリートさん。
おとーさんは元気?
おとーさんはあいかわらずカヲルを探しては
お墓まいりの毎日を繰り返しているようだ
少し久々に会うおとーさん
ボクに汚れたバッジをくれたんだ
汚れているけど
どこか懐かしくて
勇気が湧いてくるバッジなんだ
さぁ、コーバの近くの早く針のある場所へ行こう
コーバへ続くトンネルの途中で
気になる話を聞いた
いつもは閉まってるはずのシャッターが
開いているんだって。
ボクは何故かそこを素通りする事が出来ない
開いているシャッターの奥へ入っていった