第3章 泥棒アドベンチャー
この勝りな、はねっかえりが!?
姫君ーーー!?
助けだされた姫君は俺に
「おい!お前!オレをエスコートしろ!」
………態度は…うん。姫君だよな。うん。
ただそれ以外は全く姫らしさがない
名はアルと言うらしい
俺達3人は最上階を目指す
その道すがら親父から色んな話をきかされた
アルはPSIと呼ばれる特殊な力が使えるらしい
冷気を操り炎を使いこなす
次々と襲い掛かってくる敵を
その力を存分に使ってもらい進んでいく
後少しで、最上階!という頃
急にアルが苦しそうに
息をしだした
カゼ?熱っぽいけど薬などは効かない
仕方なくアルに合わせて歩く
すると…イキナリ、ホウキ…が…動き出し…
う………うわぁぁぁぁ!
あっという間にさっきの場所まで
戻されてしまった………なんだこれは?
仕方なくまた登る
あのホウキをすり抜ける方法は…
ダッシュで走り抜けるしかない…よなぁ…
アル、どうだぃ?体の調子は?
まだ辛い??歩調を落としたまま話しかけると
「あ。大丈夫みたい。と…言うより
さっきより気分がいいよ。何か力がみなぎっている」
アルの顔色はすっかり良くなり
何やら新しいPSIまで使えそうだ
そうか、多分、これはきっと
PSIを身につける前に出る症状なんだ!
それが分かればモウ怖いものはない
あの厄介なホウキをすり抜け
最上階にたどり着く
そこには光り輝くたまごがあった
それは【ハミングバードのたまご】と呼ばれ
とても重要なモノらしい…が。
こんなたまごが重要だなんて
この世界もなんだか滑稽なものだな………
俺達がたまごを発見して一安心する間もなく
奴らがやって来た
ドアの向こうが騒がしい