第2章 超高校級の高校生達
「貴様…何者だ」
「相手に名乗らせるなら、まず自分からではないのか?お前ほどの者が、そんな礼儀も知らんのか」
「むっ…。俺の名は田中眼蛇夢。いずれ、この世界を支配する男の名だ…覚えておくがいい」
「そうか。お前が世界を…。私は蜜森夏織だ。私には、お前のような野望は持ち合わせていない。こんな世界に、私は魅力を感じないからな…」
「フン…俺様がこれから作る世界は、今のような甘い物ではない…今より何倍も…いい世界だ…。」
「ほう…。なら、私はその時を待とう。さすれば、貴様に部下として力を貸そう。それまでは……友人としていよう」
「フッおもしろい。良かろう」
こうして、ガッチリ握手を交わした。
その時左右田くんは、なんとも言えない表情で立ち尽くしていた。
田中くんが、最初より私に対しての緊張をといて…いや、なんかめっちゃわくわくした顔しとる。
「貴様に、俺様が従える魔獣を紹介しよう。こい!破壊神暗黒四天王!」
かっこいいかけ声とともに、ハムスターが田中くんのマフラーから出てきた。
計4匹の丸いハムスターが、田中くんの肩やら手やらに乗った。
「か、かわいい…!」
「……………あ、ありがとう」
「い、いや…あ、なかなかいい仲間を持っているじゃないか…。」
「ふ、褒めてくれたのには礼を言おう…」
「では、そろそろ私は行く。我が身の封印が解けぬうちに…。また会おう。いずれ世界を支配し者よ」
「ああ…。また会おう」
「…なんだこれ」
終始見ていた左右田くんは、一言呟いた。