第13章 聖なる夜に
「…ナナ…重い…」
耳元で何か聞こえる。
「…ん…」
「ナナ。」
え。
私は、目がパッチリ開いた。
「ユウスケ?」
私は、自分が寝ちゃっていたのに、
びっくりしたけど、
さらに、ユウスケの声にも
びっくりした。
ユウスケが目を覚ました!
「ユウスケ、ユウスケ、ユウスケ~。」
私は、ユウスケに抱き付いてしまった。
「ナ、ナナミ、い、痛いって。」
ユウスケも、抱き締めてくれた。
ユウスケが目を覚ました。
嬉しい!
…良かった…
私は、安心して涙が出てきた。
「ユウスケごめんね…私の不注意で…」
泣いてる私の涙を
ユウスケは、指でぬぐってくれた。
そして、私の頭を引き寄せ、
そっとキスをしてくれた。
「ユウスケ…」
もう、ダメ。
私の涙は止まらなくて、
顔中ぐちゃぐちゃになっちゃいそう。
「ナナミは怪我なかったか?ちゃんと受け止めてあげれなかったから…」
ちゃんと受け止めてくれたよ…
ユウスケの胸元で、
私はしばらく泣いていた。
「…ナナ、今何時?」
時計を見た。
23時59分。
「…僕のカバン取って。」
離れたソファーに、ユウスケの
年季の入ったリュックが置いてあった。
「…ちょっと待ってな。」
起き上がろうとしたから、
背中を支えた。
「アイタタ…あ、ナナ、コレ…。」
カバンの中から、
小さな箱を取り出した。
「え、コレ…」
「開けて見て。」
私は、箱を開けて、
また小さな箱を出した。
「コレ…。」