• テキストサイズ

僕の視線の先に

第13章 聖なる夜に





「ママ、浴衣着せて。」



「ちゃんと用意しといたわよー。」




ママは、何だか嬉しそう。




ママの部屋に行き、
壁にかかっている浴衣を見た。




「あれ?この浴衣。私の?」




去年着ていた浴衣と違う。
去年は、水色だった。

目の前にある浴衣は
白い布地に、朝顔の模様が入っていて
大人っぽい。



「浴衣は大人っぽいけど、帯や小物、髪型を抑えれば、とっても似合うと思うよ。」



ママのベッドの上に
帯や小物、みんな並んでる。



「さ、おいで。着付けしてあげる。今日、ユウスケくんに告白するんでしょ?」



え。




「うまく行くように、祈ってる。」




ママは、後ろから抱き締めてくれた。





「ん?今日はお祭りか?」



いきなりパパが、部屋を覗いてきた。





『今着付け中!』




ママと私の声が、家中に響いた。












「歩きづらいな…」



駅前までは、パパに車で送ってもらったけど、もう既に足が痛い。




「ナナ、大丈夫?」


「なるべく歩かない。」


「え、無理でしょ。」




なんて、会話をしていたら、
他の子達が集まってきた。
カナちゃんも一緒にいた。
みんな浴衣でかわいい。
カナちゃんは、いつもとイメージが
違って、とっても色っぽい。




「…ん、めげない。」



「あ、ケイタ達が来たよ!」




他にも男子はいたけど、
既に、ケイタくんの周りは
女の子だらけになった。



「ケイタ、浴衣似合うねー。」

「ユウスケくんは、浴衣じゃないんだー?」



他の子達は、口々に言う。



ん~私も話し掛けたい!
でも、今はまだやめておこう。




私は、せっかくユウスケくんもいるのに、
アヤカ達と、夜店を見て回っていたら、
すっかりユウスケくんを見失った。





/ 162ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp