• テキストサイズ

僕の視線の先に

第13章 聖なる夜に






「さてと。」




掃除機を止めた。



家に男の人が来るなんて、
パパの会社の人以外、初めてかも。

パパは、日曜日は、近くにあるコートで、
会社の人達とフットサルをやるから、
終わると連れて帰って来る。

そうなると、大体夜まで
みんなで楽しそうに過ごしている。


親友のハルカには、


「片付けとか、大変そう。」



なんて心配してるけど、
全く心配はない。
パパの部下さんの彼女さんチームが、
毎回キレイに片付けてくれる。
時々、一緒にお話しながら、
男性陣から離れて、お茶をしたりする。



「ナナミちゃんの彼、って、どんな人?」



みんなで、キャッキャッ言いながら、
恋バナをしたりする。


たくさんのお姉さんが出来た感じで
とても嬉しい。


きっとパパは、
私がさみしくないように、
こうやって連れて来てくれる。





ひと通り、部屋の掃除も終わり、
部屋の風通しをする為に、
ベランダの窓を開けた。




「…寒っ!」





思わず、肩をすくめてしまった。






雪は止んでいるけど、
都心にしては積もったな。
田舎じゃ見飽きたけど、
雪があまり降らない東京だと、
クリスマスに降る雪は
ホワイトクリスマス~、なんて
喜ばれる。
私は、去年までは、パパとママと
クリスマスを過ごしていたから、
あまりロマンチックには
思わなかったけど、
今年はユウスケが。



中学に入ってから
ずっとずっと好きだったユウスケ。
中学最後の夏に、告白した。
振られたけど、
転校して、東京に来てからも
忘れられなかった。



「もうすぐ会える。」



スマホの中の、ユウスケの写真を眺めた。




「…だけど、ユウスケ。連絡よこさないで、今、どこにいるのかな。」




ユウスケにLINEを送った。




『ユウスケ、電車動いてる?』






/ 162ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp