第13章 聖なる夜に
電車も順調に動いているし
雪は積もっているが、晴れている。
東京は、昨日は雪が降ったみたいだ。
「この分だと、お昼位には新宿か。」
スマホで調べた時刻表を眺めた。
…東京か。
憧れていない訳ではない。
社会人になれば、行く機会が増える。
もしかしたら、東京で暮らすかもしれない。
ピロン…
『ユウスケ君、年明けにネーム出来そう?』
編集者の畠山さんからのLINEだ。
正式にアシスタントで、作家の事務所に
入るのは、来年の春休みから。
それまでは、何本か描き貯めておくように、と。
アシスタントをしながらでも、
みんな、どんどん持ち込みをしている。
『話は出来上がっているので、年末に上げます。』
『楽しみに待っている。連絡くれよ。』
ピロン…
あ、ナナミだ。
しまった。連絡しなかった。
『ユウスケ、電車動いてる?』
…もうすぐ会えるよ。