第13章 聖なる夜に
「ね。パパ?」
朝食中、いつもパパはパソコンを見てる。
「パパ?」
「ん、あ?あー、ごめん、ちゃんと食べるよ。」
パソコンを閉じて、お味噌汁に口を付ける。
ママが大学の研究に没頭してるから、
高校に入ってからは、家事全般、
私の担当だった。
正直、料理は私の方が上手。
「何か話があるんじゃないか?ナナミ。」
…バレてる。
思わずニヤけてしまった。
「あのね、今日、パパ帰りは何時になる?」
「んー…そうだなぁ…。土曜だし、クリスマスだから早く帰りたいけど、明日から休みに入るから、今日は終電になっちゃうかもな。」
そうか…
わかっていても、さみしい。
「ユウスケ君、来るんだろ?ここに呼ぶんだろ?」
「…いいの?」
「まぁ…父親としては、複雑だけどな。夜遅くまで、ナナミ一人でいるよりは、マシだ。」
ちょっと難しい顔をした。
「でも、お前が田舎に戻ったら、彼が頼りだからな。パパは我慢するよ。」
今度は、ちょっとスネてる。
パパかわいい。
私は笑ってしまった。
「まだ高校生なんだから、夜は、うちで食事を振る舞いなさい。」
「うん、わかった。」
「…パパの分も残してけよ?」
横目で睨んで、ニヤリと笑った。
…ありがとう、パパ。