第13章 聖なる夜に
「明日、何着ようかなぁ~。」
私は、クローゼットを眺めていた。
こないだ選んでもらったコート。
早く着たいなぁ。
ユウスケと会う時に着よう、って
決めてたから。
ミルク色のダッフルコート。
ふと、窓の外が気になった。
カーディガンを羽織り、ベランダに出た。
雪が、踊り降りるかのように、
次々と、夜空から降りている。
マンションの下の道は、
うっすらと積もり始めた。
ガタッ…バタン。
あ、パパだ。
「ただいま、ナナミ。だいぶ降ってるなぁ。」
コートの肩が少し濡れていた。
「お風呂温まってるよ?入ってきて。」
「うん、ありがとう。」
思ったより早く帰って来てくれたパパ。
部屋の中が、一気に温かくなった。
「ナナミ、明日のクリスマスはどうしているんだ?ユウスケ君と会えるのか?」
お風呂から出てきたパパの濡れた髪。
Tシャツ姿に短パン。
さっきまでのスーツ姿から、
一気に雰囲気が変わる。
学生の頃から、あらゆる球技をやっていて、
今でも、サッカーやバレーボールを
やっている。
40になったばかりだけど、
他の同年代の人と比べたら、
やはり若いなぁ、って思う。
「実はね…」
パパのお夕飯に付き合いながら、
今日の出来事を話した。