第13章 聖なる夜に
「参ったなぁ…。」
動く気配がない。
僕の住む街の隣駅で1時間、
2つ先の駅で2時間。
田舎の電車じゃあ、当たり前だけど。
この分じゃあ、今日は無理か…
ナナミに電話をかけた。
『お掛けになった電話は…』
電源入っていない。
「…本当、面倒だな…」
僕は、窓の外を睨んだ。
ブブ、ブブ。
ん、コウジさん?
「ユウスケ!おばさんから聞いたぞ!お前今どの辺りだ?今日はもう動かないっぽいぞ。今、多分近くにいるから、迎えに行くぞ。」
…あー、本当、面倒だよ。
僕は諦めて、コウジさんの家に泊めてもらった。
僕は、うっかりスマホの電源を切っているのを忘れていた。