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僕の視線の先に

第13章 聖なる夜に





「ね、ナナミ。これ、どっちがいいかな。」



ハルカは、大学生の彼がいる。
時計をプレゼントするみたい。




クリスマス前日の、新宿伊勢丹。
どこのフロアも人がいっぱいで
酔っちゃいそう…





「ナナミは彼氏にプレゼントどうするの?」





…実は、もう用意してある。
ずっと使っているらしいリュック。
もう、ユウスケの体の大きさには
合っていなかった。
たった一度のデートの時に
見ただけだったけど、
ふと、リュックをプレゼントしよう、と
思った。





「リュック?もう社会人でしょ?大人っぽいプレゼントの方が良くない?」




ハルカはそう言うけど、あの田舎では
みんなリュックなんだよね。
買い物するのに、便利だし。
学校帰り、駅前をみんな通るから、
毎日必ずお使いを頼まれる。
そうなると、リュックが重宝される。





「なるほどね。」



ハルカは納得したようだけど、
やっぱりピンと来てないみたい。




「大丈夫。大人っぽいカッコいいリュックにしたから。」




そんな事を話していたら、
急にユウスケの声が聞きたくなった。
スマホの画面を見た。



「あ。」





電源切れてる。






電源つけてみたけれど、
無理みたい。
充電切れだ…。

今日に限って、充電器ないや…。






「さ、ハルカ。パパのネクタイ選ぶの、手伝って!」




スマホを鞄にしまった。






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