• テキストサイズ

僕の視線の先に

第13章 聖なる夜に




「…今日は特に長いな。」




今日は終業式だ。
校長の話が、今日はやけに
長く感じる。





「ユウスケ」


後ろから、小声でケイタが肩を叩いた。



「ん。」



「今日東京行くのか?」



「…うん。」



でも、ナナミも、学校の終業式後、
すぐにこっちに帰る、と言っていた。
ナナミも、今日終業式のはずだ。




「すれ違ったら、どうするんだ?」




あれから、何度か電話をしてみたが、
電話には出なかった。



「何で、そんなに意地張ってるんだか…」








こっちに帰って来て、大学も行かず、
僕もアシスタントや、芝居の稽古で
どれだけ時間が空くか、わからない。
それでも、そばにいたい、と。
すぐに会える距離にいたい、と。

僕も忙しいのに、自分まで大学の課題やらで
時間がなくなるのは、嫌だと。



言っていることは、わかるんだけど…





「あ~ぁ…。」



僕はため息が出た。





「しかし、長いな。」





まだ校長の話は終わらない。









/ 162ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp