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僕の視線の先に

第13章 聖なる夜に






「ナナミ、お弁当忘れているよ。」



玄関を出ようとした時に、
パパに止められた。



「あ、本当だ。ありがとう、パパ」



全く慌て者だ、と
パパに笑われた。




「じゃあ、行ってきます、パパ。」



「行ってらっしゃい、ナナミ。」



ドアを閉めようとしたら、



「ナナミ。」



「え、何、パパ?」



「…彼とは仲直りしたのか?」




あぁ…この間の電話。
聞こえてたんだ…
大きな声出しちゃったしな。



「…大丈夫だよ、パパ。ありがとう。」




ドアを閉めた。












今年の夏、私の両親は離婚した。
ママは、海外に行ってしまった。


とても仲のいい二人だったから、
信じられなかった。


ママは、大学で海洋学の研究をしていた。
研究の勉強の為に、オーストラリアに
行ってしまったんだ。

何も別れなくても、って思ったんだけど、
ママは、パパと私を置いていってしまった。



「意味わかんないよ。」




大人の事情だけど、
話してくれれば、理解出来る年齢だよ。




「ひどいよ…」








この事は、ユウスケは知らない。
ママが海外留学している、とだけ
伝えた。





学校に続く道のり。
曇り空を見上げながら
整理つかない気持ちを
胸にしまうしか
今の私には、出来なかった。





「…ユウスケに会いたいなぁ。」






もう二週間、連絡を取っていない。



クリスマスまで、あと一週間。






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