第13章 聖なる夜に
「ん~。女心だよねぇ。きっとさ、ナナミ。ユウスケの側にいたいんだよ。」
カナはケーキをひとくちで食べた。
デカイ口だな…。
「大学に行っても会えるよ。」
「そうだよなぁ。」
カナは、僕達を睨んだ。
「これだから、男は。」
「ユウスケはさ。これから、漫画家のアシスタントで、ほぼ、住み込みなんでしょ。で、芝居サークルの活動もある。どっちも、時間に不規則じゃん。ナナミが行こうとしてる、家政科も、課題山程出されるみたいよ?」
まぁ、それは仕方ないだろ。
僕とケイタは思った。
「6年間片思いしてさ。一度振られてさ。ようやく付き合い始めたのに、遠距離でさ。そんで、私が側にいるんだよ~?いやぁ、心配になるし、もう、すぐにでも帰って来たいだろうねぇ。」
カナは、以前のカナに、
すっかり戻っていた。
女代表、とでも、思う位、
女心を語った。
まぁ…確かに。
さみしい思いをさせてると思うよ。
こっちに帰って来たら、
大事に付き合って行こう、と思っている。
それは本当だ。
でも、カナが言うように、
時間がすれ違いになる可能性はある。
「まぁ、まだナナミの本当の考えがわからないんだしね。もうすぐクリスマスでしょ?
こっちに来るんでしょ?」
ナナミが怒ったままでなければね…。
相変わらず、LINEは既読つかず。