第13章 聖なる夜に
「ダメに決まってるだろ。」
「もう決めたの。」
不穏な空気が流れている。
「ダメなものはダメだ。」
「…バカ。」
「え?」
僕は、耳を疑った。
『ユウスケのバカ!』
ブッ。…ブー…
大きな声で叫ばれ、電話が切れた。
「っだよ…ったく。」
僕はイライラしている。
それに、ナナミに先に電話を切られた。
「ったく…いい訳ないだろ。」
ナナミにLINEを送った。
「絶対にダメだからな。」
その晩は、既読もつかなかった。
ナナミも、珍しく折れなかった。
「よぅ、ユウスケ。おはよう。」
朝から、元気なケイタだよ…
僕は、溜め息が出た。
「…はよ。」
「え、おいおい、どしたんだよ。」
「こっちに戻って来ても、大学に行かない、ってか。」
学校帰りに、駅前の喫茶店に来た。
僕は、まだイライラしたままだ。
「で、ナナミは、何かしたい事あんの?こっちで。」
「いや。大学に行きたくないだけだよ。」
「ナナミがそう言ったのか…?」
言ってないが。
ナナミらしくない。
服飾に興味があり、こっちの大学で、
家政科があるところを受ける予定だ。
しかし、最近になって、
大学は受けない、と言い出した。
僕は驚いた。
ナナミがそんな事言うと
思わなかったから。
カランコロン…
喫茶店のドアが開いた。
「わぉ、あったかい~。」
カナが来た。
「久しぶりだね!こうやって集まるの。」
カナは嬉しそうだった。