第11章 晩秋
「ユウスケ君、進路どうするの?」
「まだ悩んでる。」
ナナミには、全部話した。
漫画家目指している、なんて
びっくりしてたけど。
「アシスタントなんて、もう社会人だよね。凄いなぁ~。」
「まだわかんないよ?」
「お父さんとお母さんに相談してみたら?
漫画を描くのを認めてくれたんだもん、一緒に考えてくれるんじゃない?」
確かに。
それもそうだ。
「…ありがとう、…ナナミ…」
思わず呼び捨てしてみた。
「えー?ユウスケ君、最後何て言ったの?」
電話の向こうで、ナナミが聞く。
「また今度ね。おやすみ。」
ナナミは、不服そうだったが、
まぁ、いいか。
ちょっとにやけてしまった。
ピロン。
ナナミからLINEが来た。
「さっき、何て言ったの~?」
僕は、既読スルーした。
ダメ。まだ教えないよ。