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僕の視線の先に

第10章 秋風





「よ、久しぶり。入ってくれ。」




僕は、編集社に来ている。
手には、原稿を持っている。




「お久しぶりです。今日はよろしくお願いいたします。」












「ふぅ…ん。」


「うん、なるほど。」


「…あ、うんうん。」




編集の畠山さんは、ブツブツ言いながら
僕の原稿を読んでいる。



「ねぇ。」




パッと顔を上げ、僕を見た。




「ずいぶん変わったねぇ。何があったの。」





そんなに違うのか。



「前より断然いいよ。絵も内容も良くなっている。」



畠山さんは、少し眉間にシワを寄せた。




「キミ、高校生だよね。進路は?」













編集社を出た。



僕は、畠山さんの話で
頭いっぱいになった。



畠山さんは、僕を育てたい、と。
大学に行きながら描くのか。
アニメーションの専門学校に行くのか。
進学せず、漫画家のアシスタントで
下積みをするか。




「アシスタントか。」





心は持って行かれている。
アシスタントなら、勉強もさせてもらえる。
社員として、お給料だって入る。




「父さん達は何て言うかな。」





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